製造業者連盟 現状の最低賃金は維持すべし
マレーシア製造業者連盟(FMM)はこのほど、現在の最低賃金の引き上げ提案が政府になされていることに牽制する声明を出した。
マレーシア国内の現在の最低賃金はマレー半島側で月給1000リンギ、サバ州とサラワク州で同920リンギ。これをマレー半島側で同1500リンギにまで引き上げるよう諸団体が政府に提案している。
FMMは「コストが上昇しているなかで各企業が安定した経営を図るには現状維持にすべき」と述べた。FMMはマレーシア統計局の2017年7月現在の統計を引き合いに出し、製造業部門での平均月給は2129リンギで、119万8300人を雇用していると指摘。さらに、工場のオペレーターの平均月収も1662リンギで、このほかにもさまざまな手当てが付くため、最低賃金の引き上げは各企業に大きな負担になると苦情を呈した。
政府に対してはさまざまなデータを徹底して検証するよう求めた。各州と経済区域での生活費の違いも多くみられるので、引き上げには強く反対している。(Mtown)
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