日本の良質な牡蠣を世界ブランドに。マレーシアから日本の牡蠣業界を盛り上げる2人の挑戦

日本の良質な牡蠣を世界ブランドに。マレーシアから日本の牡蠣業界を盛り上げる2人の挑戦

▲海彦 三澤宏司さん(左)と牡蠣若手の会 なおきちさん(右)
 
 
マレーシアで日本の魚介の卸売業や寿司レストランを展開する海彦が、2022年12月にオイスターバー「Kakiya Umihiko」をオープンした。

代表の三澤氏は日本の高品質の魚介を世界に広めたいとうミッションを持ち、今回のオイスターバー展開に際しインフルエンサーとしても活躍する牡蠣若手の会・なおきち氏に協力を仰いだ。

日本の牡蠣業界の現状やマレーシアでの展望を2人の有志に聞いた。
 

三澤宏司氏・プロフィール
1971年9月、青森県の漁師の家系に生まれる。94年日商岩井(現・双日)入社、マレーシア駐在にて中古車パーツの輸入販売事業を立ち上げる。パンデミックを機に2020年から海産物の卸売業をはじめ、22年6月には寿司屋「魚屋海彦」、12月にはオイスターバー「Kakiya Umihiko」をオープン。

Kakiya Umihiko
住所: NO16, G floor, Jalan Solaris 3, Solaris Mont Kiara, 50480 KL
電話:0362112300
ウェブサイト:https://umi-hiko.com/

 

なおきち氏・プロフィール
1991年10月生まれ。牡蠣若手の会代表。牡蠣インフルエンサー。カナダのオイスターバーで牡蠣剥きの仕事を経験したことから牡蠣に魅了される。SNSやNFTなどのITツールを活用しながら、日本ブランド牡蠣の認知・普及に努める。

Twitter Instagram

牡蠣若手の会ウェブサイト:https://kakiwakatenokai.com/

 

日本産の牡蠣はマレーシアでも需要が高い

本日はよろしくお願いいたします。三澤さんが今回オイスターバーを開こうと思ったきっかけはなんですか?
 
三澤 海彦では日本から空輸した魚介の卸売や寿司レストランを展開していますが、牡蠣を出したところ、大振りでクリーミーだと予想以上に反響があったんです。

マレーシアで流通している牡蠣はアイルランド産やカナダ産が多く、小さくてしょっぱい。

そこで日本産の牡蠣の仕入れ先を増やしたいと考え、牡蠣のインフルエンサーとして活動しているなおきちさんに声をかけました。
 
牡蠣の説明をするなおきちさん
▲ブランド牡蠣の説明をするなおきちさん
 
牡蠣のインフルエンサーというとだいぶニッチですが、なおきちさんは日本の牡蠣を広める活動をされているそうですね。
 
なおきち はい、SNSを通じて牡蠣のECや仲介業をしたり、若手漁師と一緒に「牡蠣若手の会」というグループを作り、日本産の牡蠣の販路拡大に努めています。

牡蠣に興味を持ったのは、昔カナダで留学していたときにオイスターバーで牡蠣の殻開けのアルバイトをしたのがきっかけですね。

そこで、牡蠣の味が国や生産地によってまったく違うことを学びました。しょっぱい・甘い・クリーミー・さっぱりなどの味や、サイズ感も実にさまざまなんです!

接客面でも、お客様の好みやシチュエーションに合わせ牡蠣のブランドを選んでいるのが印象的でした。
 

牡蠣若手の会ウェブサイト
 
好みに応じて違うブランドの牡蠣を提供するなんて、まるでワインの銘柄選びのようですね。
 
三澤 実は日本にも牡蠣のブランドは多く、「若手の会」には自分のブランドを作りたいという志の強い漁師さんが集まっていると聞きます。

なおきちさんにはうちのオイスターバーで提供するブランド牡蠣の選定や、味の格付けをお願いしています。

「若手の会」から徳島県鳴門市のブランド牡蠣「渦潮チャンピオン」の取り扱いがすでに決まっているんですよ。
 
徳島県鳴門直送 「渦潮チャンピオン」
▲徳島県鳴門直送 「渦潮チャンピオン」

 

日本の牡蠣業界が抱える課題

日本のブランド牡蠣が海彦を通して世界に出ていくのは楽しみですね。
 
なおきち 日本産の牡蠣が海外で売れて欲しいのはもちろんですが、背景には、日本の牡蠣業界が抱える問題を解決したいという目標もあります。

牡蠣は高級なイメージがありますが、漁師が仲介業者に売るときは1つあたり数十円ほど。

漁師は自分たちで売ることができないので、仲介業者に買い叩かれてしまうんですよ。
 
三澤 漁師は3K(きつい・汚い・稼げない)ともいわれますね。

自分は実家が漁師ですが、地元でも同じような問題がありました。

そこで海外にも産地直送での販路を広げることで、生産者に還元できる仕組みを作りたいという思いがあります。
 
なおきち 良いものを作る生産者が正しく評価される世の中にしたいですね!
 

牡蠣若手の会ウェブサイト人にはブランド牡蠣商品のEC、生産者やレシピなどの紹介が載っている

 

日本牡蠣のブランディング戦略

日本のブランド牡蠣を広め、かつ、日本の漁師が抱える問題解決のためのアイディアとしてどのようなことを考えていますか?
 
三澤 日本産の牡蠣が受け入れらることはわかったので、次のステップとして、牡蠣にも種類があることを知ってもらい、それぞれのブランディングをしていく予定です。

ブランディングにあたり「どんな人がどんな思いで作っているか」はとても重要だと思います。

高く売るつもりはありませんが、決して安売りをするつもりもありません。

生産法や過程、生産者の思いなどを伝え、なぜその価格なのかを消費者に納得してもらい、そのブランドのファンになってもらうことが重要だと思います。
 
なおきち 今回オープンするオイスターバーでは、カウンターでお客様に牡蠣を剝く様子を見せながら、生産地や味の説明、なぜそのような味になるかを直接伝え、食べる前に味を想像してもらっているんです。
 
さまざまな牡蠣の種類
▲宮城県東松島直送 『後藤水産の鳴瀬かき』 (左)、福岡県糸島直送-マルハチ『糸島牡蠣』(右)

 
牡蠣を五感で感じてもらいつつ、ストーリーも伝えるということですね。
 
なおきち シンプルながらも、それが一番効果的なのではと思います!

 
三澤 将来的にはよりさまざまなブランド牡蠣を揃え、食べ比べのできるオイスターバーを開くのが目標です。

マレーシアからスタートし、シンガポール、インドネシア、タイなど周辺国にも日本のブランド牡蠣を広げていきたいと考えています。

 
日本のおいしい牡蠣が生産者の思いと一緒に世界に羽ばたいていくのが楽しみです。本日は、興味深いお話をどうもありがとうございました。

 
 

Kakiya Umihiko 店舗情報
住所: NO16, G floor, Jalan Solaris 3, Solaris Mont Kiara, 50480 KL
電話:0362112300
ウェブサイト:https://umi-hiko.com/

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