マレーシアの家庭に伝わる大切な味 レシピに込められた人生の物語

1

お店では出会えない、その家だけの味。有名シェフが作るわけでも、高級食材を使うわけでもないけれど、きっと誰にでもある忘れられない味。2016年に刊行された ”The Food That Makes Us” には、そんなマレーシアの一般家庭に伝わるレシピが、作り手の想いと共に、魅力的な写真とイラスト満載で収録されています。

きっかけは、著者の一人、フリージャーナリスト Foong Li Meiさんの義父の死でした。中国正月など、親族の集まりに欠かせなかった義父特製の海南チキンライス。彼の突然の死とともに、あのチキンライスが二度と食べられなくなることを、家族の誰もが悲しんだそうです。Li Meiさんは、大切なレシピを記録するために、義父の息子である夫に相談し、思い出せるかぎり忠実に料理を再現してもらいました。料理の進め方やこだわり、レシピにまつわる思い出には、作り手の人生そのものが反映されていました。

その後、Li Meiさんは、高校時代からの友人だったフォトグラファーのSzetooさんとチームを組み、マレーシアに暮らすさまざまな人種の家庭を訪れ、自慢料理を取材しました。共に30代になったばかりだという女性ジャーナリスト2人の視点は感性豊かで親しみやすく、料理を通してマレーシアという国、そこに暮らす人々の素顔がよりはっきりと見えてくる一冊です。

(写真提供 Photo Credits: The Food That Makes Us)

 

The Food That Makes Us − Stories. Recipes. Malaysia. −

著者:Foong Li Mei, Szetoo Weiwen

2016年12月刊 発行元:Think Ink Creative

ISBN 978-967-14667-0-4

公式FBページ:https://www.facebook.com/thefoodthatmakesus/

*オンライン注文、BooksKinokuniya、Stickerrific (JayaOne)、Kaleidoscope(Publika)で購入可能

2

3