ジェトロが「日本パビリオン」 国際食品見本市で開設
日本貿易振興機構(ジェトロ)は9月24〜27日にクアラルンプール・コンベンション・センターで開催された国際食品見本市「フード・アンド・ホテル・マレーシア(FHM2019)」にジャパン・パビリオンを設置した。
15回目となる今回は日本の食品メーカー34社が和牛、魚介類、緑茶、菓子、加工食品、日本酒、飲料、水産物や畜産物など現地ニーズの高いものを中心に80種の製品を展示した。
うち28社がハラル(イスラムの戒律に則った)認証取得もしくはアルコール・豚由来成分不使用の「ムスリム・フレンドリー食品」を出品した。こうしたことから今回は初めての試みとして「ジャパン・ハラルショーケース」を設置し、和牛、日本茶、黒胡麻ペースト、アニマルフリーラーメンなど20社40品目を超える日本製ハラル商品のPRを行った。
また恒例のプロの日本人シェフによる料理デモンストレーションも開催。ホタテ、明太子ソース、梅干しなどの日本特有の食材を使ってマレーシア人の好む味に仕上げた料理の試食も行った。
ジェトロクアラルンプール事務所の重松広美部長によると、マレーシア人訪日客の増加を背景に日本からマレーシア向けの農林水産物・食品の輸出額は過去最高の86億円(世界第13位)に達し、前年比12・8%と伸びている。今回は特に現地のニーズの高い商材を中心に売込み、当地バイヤーに日本食の美味しさ・調理方法・品質を改めてPRする格好となった。
主催するインフォーマ・マーケッツ・マレーシアによると、イベント規模は2年前の前回より25%拡大。2万2000平方メートルの展示スペースに、日本、韓国、台湾、中国、トルコ、タイ、チュニジア、米国、シンガポールなど50か国・地域から1500社が出展。日本を含む10カ国・地域が国際パビリオンを設置した。【アジアインフォネット9月20日付をベースに構成】