電源開発、マラコフと戦略提携 共同開発の検討を推進
電源開発株式会社(Jパワー、本社・東京都中央区)は9月13日、マレーシア最大の独立系発電事業者(IPP)であるマラコフとの間で、両社による新規案件の共同開発の検討等について定めた戦略的提携に関する覚書を締結したと発表した。
マラコフ社マレーシアに拠点を有し、マレーシア国内に持分出力約591万キロワットの発電設備を保有ほか、中東・北アフリカ等の複数の海外地点において発電・造水プロジェクトに出資している。
今回の覚書において両社は、Jパワーの持つ水力、火力、再エネの各発電分野における技術力と、マラコフの持つマレーシアおよび周辺国の発電・造水分野における強みや経験とのシナジーを活かし、両社による新規案件の共同開発の検討を推進するための取り決めを行ったほか、Jパワーからマラコフ社への技術サービスの提供等、その他の協力の枠組みについても定めた。
Jパワーは、2015年に発表した中期経営計画に基づき、自由化の先進市場であり豊富な事業機会が見込める米国に加えて、旺盛なエネルギー需要があるアジアにおいても新規開発案件を獲得することを推進しており、今回の覚書に基づき、マラコフ社との協力関係を通じてマレーシアやその周辺国での新規案件の開発に取り組み、目標として掲げた2025年度における海外持分出力1000万キロワットの実現を目指して海外発電事業を推進するとの意向を明らかにしている。