23年までのシェア目標を8%に ブルジャヤ・ソンポ、契約者数拡大も
保険大手SOMPOホールディングス傘下のマレーシア現地法人ブルジャヤ・ソンポ・インシュランスは、国内のマーケットシェアを昨年10月現在の4・8%から2023年までに8%に引き上げる目標を掲げた。保険契約者数は現在の70万人から向こう5年以内に100万人にしたい考えだ。同社のタン・セッキー最高経営責任者(CEO)の話をもとに、6月10日付の英字紙『ニュー・ストレーツ・タイムズ』(電子版)が報じた。
同社は2023年までの国内の損害保険料の目標契約額を3億2000万米ドルに設定している。しかし「保険業界全体の損害保険料が安くなっているため、今年の同社の損害保険料の契約額は伸びないだろう」とも述べた。
同CEOは「運営コストを5%抑えれば、保険料も他社より5%低くできる」と述べ、コスト削減に努力しているとした。また、上記の目標達成のため、新たに雇用をはかり、さらに運営の効率化のために社内にロボットを使っているとも語った。
同社の現在の従業員数は651人で、うち30人あまりが情報技術(IT)部署に配置されている。
同社の東南アジア地域での収益は12億米ドルに達しているが、そのうちの20%はマレーシアからの収益。ソンポ・ホールディングス(アジア)のダニエル・ネオ最高経営責任者(CEO)はマレーシアを「主要マーケット」と位置づけ、より競争力のある保険商品を提供していきたいと語った。
同社は昨年からオンライン配車向けの特約を追加したことや洪水被害の保険料の値下げを実施。今年は二輪車や小売業者向けの保険に特化するほか、旅行保険では日本への旅行者にキャッシュレスサービスや電話上での無料の通訳サービスを提供する。また、小売業者向けの保険ではアプリを導入する予定で、賠償金が発生した場合、現行より50%早く手続きを終わらせられるようにするという。