マハティール首相、福岡を訪問 国際大学が名誉博士号を授与
マハティール首相は8月7日、福岡で開かれた「第16回日本の次世代リーダー養成塾」に参加した。首相就任以来、福岡への訪問は2回目となる。
同首相は「科学技術がどのように世界に寄与するのか」と題した講演で「科学技術自体は悪くはなく、それを利用する人間にかかっている」と述べた。15日の終戦記念日を意識してか、「人を殺すことは犯罪であるという思考が人間に埋め込まれていれば、戦争は止むだろう」とも語った。
この養成塾は高校生向けに毎年2週間行われ、同首相は昨年もプログラムの最後に講演を行っている。
マハティール首相はまた、福岡市内のホテルで新潟県南魚沼市にある国際大学(IUJ)から、「日本とマレーシアの友好関係に大きく寄与した」として名誉博士号が授与された。
IUJの伊丹敬之学長は、「多くのマレーシアからの留学生が卒業後にも日本との橋渡しとなっている」として、「ルックイースト政策」を高く評価した。
また、翌日の8日には九州・アジア経営塾でも講演、福岡市博多付近を視察してからマレーシアへと帰国した。