工場3軒から有毒ガス排出 ジョホール州の大気汚染問題で
ジョホール州パシール・グダン地区で6月から大気汚染で住民や生徒らの入院が相次いでいる事件で、ジョホール州当局は7月18日までに同地区にある工場3軒から有毒ガスが排出されていたと確認した。
確認されたのは劇物に指定されているメチルメルカプタン、アクロレイン、アクリロニトリルで、これらは主にプラスチック製造に使われている。
環境局がこれらの工場で有毒ガスの濃度測定をしたところ、国が指定する最高濃度40PPMをはるかに越えた3倍以上の130PPMが検出された。
工場所有の会社名については明らかにされていない。環境局が現在、因果関係を確認中だという。工場は最初に被害に遭ったタマン・マワール宗教学校とパシール・グダン第4小学校から半径3キロ以内に位置している。
同地区では6月に小学校など30校以上の生徒100人以上がめまいや呼吸困難で入院。3日間にわたって475校が休校となったが、7月18日にも5校の生徒39人が吐き気や呼吸困難を訴え、病院に搬送された。