ナジブ氏 1億リンギ超の現金隠し持つ?
5月17日にナジブ前首相の自宅など6カ所で家宅捜索が行われ、現金などが押収されたことに絡み、マレーシア国家警察は押収した現金の総額が1億1400万リンギ(約31億円)に達したことを明らかにした。押収金額を数えるだけで2日以上かかったという。
連邦商業犯罪取締局のアマール・シン局長によると、ブキビンタン地区にある、ナジブ前首相が所有するパビリオン・レジデンスからはバック72個が押収され、うち35個に26カ国の外国通貨の現金が入っていた。残りの37個には宝石と高級時計が無造作に入っていたという。
押収金額を数えるのに中央銀行バンク・ヌガラ職員21人とイスラム銀行職員1人が担当した。
また、パビリオン・レジデンスにはナジブ前首相の息子と娘も不動産を所有しており、そこからもバック150個などを押収した。
クアラルンプールのスリハルタマス地区に近いナジブ前首相の自宅からも現金50万リンギが見つかったほか、多数の外国通貨も発見されたという。
一方で、統一マレー国民戦線(UMNO)はナジブ前首相宅から発見された多額の現金は同党の選挙資金の一部だったと主張。早急に党に返還すべきだと警察に求めている。ナジブ前首相が同党総裁を辞任したあと、押収された現金を移管する途中に差し押さえられたとも同党は説明している。
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