ムヒディン首相、新内閣を組閣 大臣数は31ポスト、副首相は置かず

ムヒディン首相、新内閣を組閣  大臣数は31ポスト、副首相は置かず

ムヒディン首相は3月9日、アブドゥラ・スルタン・アフマド・シャー・マレーシア国王との謁見後、承認を得て閣僚名簿を発表した。大臣数は31ポスト。副首相のポストは置かれなかった。首相のマレーシア・ブミプトラ統一党(PPBM)、統一マレー人国民組織(UMNO)と全マレーシア・イスラーム党(PAS)、サラワク州の地域政党、統一ブミプトラ遺産党(PBB)のほか、少数政党からも入閣した。

大臣の政党別内訳をみると、UMNOが最も多い9ポスト、PPBMが8ポスト、PBB4ポスト、PAS3ポストなどとなった。

首相は閣僚の選定にあたり汚職取締庁(MCAA)の「身辺調査」を行い、過去に不正のない議員を選んだと語った。UMNOからも多数入閣しているが、ナジブ派とみなされていない人物が入っている。

注目の閣僚はナジブ政権で国防相だったヒシャムディン氏が外相、人民正義党(PKR)を離党したアズミン・アリ前経済相が国際貿易・産業相、ワン・ジュナイディ元環境相が起業開発・協同組合相、数々の大臣職を歴任したムスタパ・モハメド氏が首相府相(経済担当)となった。

また、「野党」となった人民正義党(PKR)出身者からも人材を登用し、ズライダ前住宅・地方政府相が横滑りとなった。副大臣5人も同党出身者が起用されたがいずれも現状はいずれの党籍にも属さない無所属となっている。

同時に発表された副大臣についてこれまでと異なる点として、7つの省庁で副大臣を2人ずつ置いたことが挙げられる。かつて財務省などで副大臣が2人置かれたことがあるが、7省庁にまで複数の副大臣が置かれたケースは前例がない。

閣内不一致の危険性もはらむ

独立から60年以上にわたって政権党だったUMNOの党員が閣僚に多数を占めた。新首相は今回、下院での投票を通じて選ばれてわけではなく、国王による個別面談の結果で「多数を得た」として首相に指名された。そんな背景もあり、5月に開幕する議会では内閣不信任案が出る可能性が残るなど波乱が予想される一方、内閣そのものも安定しているとは言い難い。特にイスラーム国家を目指すPASとこれに反対するマレーシア華人協会(MCA)は歴史的な政敵だが、今回はどちらからも入閣しており、今後何かしらの閣内不一致を起こす可能性も否定できない。

また、PASはかつてUMNOと政治提携を結んで入閣した時期もあったが、1970年代にお膝元のクランタン州で州首相の選定作業でUMNOが強引に事を進めたことに反発し、国政での協力関係を破棄した経緯がある。

このため、PASが反発するような事態が閣内で起こった場合は内閣が崩壊する可能性も捨てきれない。

今後の行方は首相の手腕に大きくかかっているといえよう。


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