
原子力発電所の建設検討は14年後=政府
ナンシー・シュクリ首相府相は3日、国内に原子力発電所建設を検討する時期は14年後の2030年以降にすると述べた。これまで2021年以降に検討するとしていたが、検討時期を延長した格好だ。
同相は理由として東日本大震災で被害にあった福島原発事故の影響が大きいことを挙げた。
採算性調査をもとにすると、政府が建設を容認してから完工までには11年以上を要する。2010年に発表された「新経済モデル」では原子力発電所2基を2021年までに稼働させる目標を盛り込んでいた。
同相はまた、「原子力を軍事目的には使わない」と強調。マレーシアが提案し、1971年に東南アジア諸国連合(ASEAN)が採択した「東南アジア平和・自由・中立地帯」(ZOPFAN)に沿っていると述べた。(Mtown)