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▲サウジアラビアのメッカ 中心にある黒い建物がKaabah
2023年6月29日(木)・30日(金)
ハリラヤ・ハジには、サウジアラビアの聖地メッカで行なわれる巡礼の終わりを祝う「巡礼祭」と、生贄を捧げる「犠牲祭」の2つの側面があります。
ハジHajiは「巡礼」を意味し、巡礼が行なわれる月は「巡礼月 Zulhijjah」と呼ばれ、経済的に余裕のある健常なイスラム教徒は、生涯に一度はメッカを訪れ巡礼を行うことが義務付けられています。
巡礼では「カーバ Kaabah」と呼ばれる黒い布で覆われた石造りの神殿を中心に7回歩いたり、髪を剃ったりなど、特定の儀式が細かく定められています。
コーランによると、神アラーは預言者イブラヒムの信仰心を試すために自分の子を生贄に差し出すよう命じました。
イブラヒムがその命令に従おうとしたとき、アッラーは彼の信仰心を認め、代わりに羊を捧げるよう命じました。
その忠誠心を尊重し、羊やヤギ、牛などをその場で捌き、1/3は自分に、2/3は友人や隣人、貧しい人々と分け合う「コルバン Korban」の儀式が各地で行われます。
イスラム教徒としての帰属意識が培われる大巡礼と、動物の命を目の当たりにして食べ物に感謝する犠牲祭の2つの意味合いを持つ重要な行事です。