
ドリアンの魅力|マレーシアの国民的フルーツ
「果物の王様」と呼ばれ親しまれているドリアン。
品種により甘い系、苦い系があり、果肉はクリーミーで特有の香りがあります。
その強烈な匂いに圧倒され、食べるのを躊躇してしまっている日本人も多いのでは?
マレーシア人がこよなく愛するドリアンは、一度食べてみればその摩訶不思議な魅力に気付くはず!
今回は、そんなドリアンの生産から購入まで、すべてを余すところなく解説します。
ドリアンってどんな果物?
ドリアンは非常に多くの栄養素を含有する果物。マグネシウムやリン、銅などのミネラル分が多いうえに、強い抗酸化作用を持つビタミンCや疲労回復効果のあるB群も多量に含まれます。
従って、アンチエイジングに効果大。
アボカド程ではないものの脂質が多く、カロリーも果物の中では高め。食べすぎには注意しましょう。
血圧を正常に保つカリウム、代謝を促進するナイアシンや葉酸など、男性だけでなくお年寄りや女性に嬉しい栄養も!
栄養面から見ても万人にオススメできるフルーツです。
美味しいドリアンの見分け方
・鼻を近づけて香りが強いもの
・持ってみて重さが軽いもの
・果実を振って中の果肉が揺れるもの
ドリアン豆知識:シーズンは年に2回?
ドリアンが最も美味しくなるシーズンは、6月中旬から9月、12月から3月にかけての年2回。
しかし、これはドリアンの生態によるものではなく人為的なもの。
その昔、1990年代から2008年まではドリアンのシーズンは3月だけでした。
そこで2009年以降、農園の半数は芽吹いた花を実が生る前に剪定し、結実時期を遅延することに成功。
以来、農園毎に出荷時期を分けるという方法をとっています。
今日、いつでも美味しいドリアンを食べることが出来るのは、ドリアン農園の管理の賜物というわけです。
ドリアンの品種とそれぞれの特徴
Musang King 猫山王
Musang King(猫山王)は現在、マレーシア産ドリアンの中で一番人気の品種。
果肉の色が他の品種と比べかなり明るい黄色をしている。
甘味と苦みのバランスが良いので、ドリアンを初めて食べる人にもオススメ。他と比べ少し高価な品種。
主な産地はパハン州。
XO
XOは発酵味が強く、お酒を飲んだような感覚になるドリアン。
果肉の色は薄い黄色をしている。果肉が柔らかく、苦みが強め。
甘くない大人な味を求める人にオススメ。
MusangKingと同様、主な産地はパハン州。
Tracka 竹脚
Tracka(竹脚)はドリアンの女王とも呼ばれ親しまれているドリアン。
栽培数が少なく、見つけるのが難しいドリアンとされている。
高品質で滑らかな果肉と強い苦みを持ち、ハマる人はかなりハマるドリアン。
主な産地はジョホール州。
D13
D13は長い歴史を持ち 、マレーシア人に愛され続けているドリアン。
D+数字の名前は発見された順となっており、現在では200を超えている。
D13は香り高く、甘味が強いのが特徴。ねっとりとした食感も楽しめる。
主な産地はマラッカ州、ジョホール州。
Black Thorn 黒刺
Black Thorn(黒刺)は現在のドリアンの中での最高級品種。
名前は、花の雄蕊が変形し、底に黒い棘が形成されることから。
柔らかく濃厚な風味が特徴で、甘さと苦さを併せ持った最高の味を堪能できます。
主な産地はペナン州。
ドリアン豆知識:ドリアンと発酵
ドリアンは収穫後に発酵しはじめ、8時間後にベストな味に仕上がります。
自然落下か刈り取りか、収穫方法の違いにより同じ品種でも味に差が生まれます。
マレーシア人はドリアンが大好き!
ドリアンを使ったチョコレートやアイスクリームなどのスイーツがたくさんあります。
スーパーマーケットなどでも手軽に入手できるので、マレーシア土産にも是非ぜひ試してみてください。