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ハリラヤ・プアサは、 Hari=日・Raya=偉大な・Puasa=断食という意味で、約1カ月続くいた断食明けを祝う、マレーシアで最も盛り上がる祝日とも言えるほどの休日。通称「ハリラヤ」とも呼ばれています。
ハリラヤでは、この日のために新調した伝統衣装でモスクへ出かけ、その後は親戚や知人を訪ね、行く先々でおしゃべりとご馳走を楽しむのが慣わしだそう。家族で色やデザインをそろえて布地から仕立てる人も少なくなく、ハリラヤ直前の現在は一斉にセールが行われています。ハリラヤが近づけば近づくほどディスカウントは盛んになりますが、同時にサイズなど在庫薄になっていくので、時期を見極めて早めの購入がオススメです!今回は、マレーシアの伝統衣装、中でも女性用の「バジュ・クルン」のお買い物についてご紹介します。
ムスリマ(イスラム教徒の女性)が着る伝統衣装の1つ。イスラムの教えにより、女性は公共の場で肌の露出を控えることが望ましいとされています。ちなみに、baju=服・kurung=囲われたという意味だそうで、体がすっぽりと布で囲われるような、体のラインが分かりにくい長袖とロングスカートのセットアップが基本です。とはいえ、マレーシアのムスリマはとてもオシャレ。カラフルな色味や華やかな柄が多く、伝統的なものからファッション性の高いもの、さらには袖の広がりなどにも流行があり、幅広いデザインから選ぶことができます。
伝統織物「ソンケット」のスカートも
こちらは「バジュ・クバヤ」Vネックが特徴
日本人ムスリマのナオコさんのバジュ・クルンお買い物プチツアーに同行!
参加者の皆さんに撮影にご協力いただきつつ、ナオコさんに選び方について教えていただきました。
イスラム教徒以外の女性が着ることは失礼にあたるのでは、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。むしろバジュ・クルンを着ると、興味を持ってくれたと喜ぶんでくれるイスラム教徒の方がほとんどですので、どうぞ安心して楽しんでください。
サイズ表記はありますが、デザインによってサイズ感はバラバラ。正直当てになりません。
布で覆われる部分が広いため、動きやすさや着心地の良さをチェックするためにも、試着をするのが一番です。売り場に希望する色でサイズがない場合は、同じデザインの色違いを探してみましょう。まずは色違いでもサイズを試してみて、大丈夫そうであれば、店員さんにお願いして倉庫から探し出してきてもらいましょう。
「着慣れてないからこそ、たくさん着てみて初めて似合うものがわかってきます」
洋服と同様、人気の柄は標準サイズからどんどん売れていきます。バジュ・クロンの既製品は、上下別サイズで購入するというのが基本的にできません。そのため、自分の好みの色味で、上下ともにピッタリのサイズに出会うのは奇跡に近いです。後でまた買いに来ようと再訪してもその時には既になかったということもよくあるので、気になったものが自分の予算から大きく外れなければ、その場で購入することをお勧めします。
お店によっては新品の用意がなく、購入する商品そのものを、多数の人が試着しているという状態のところもあります。日本のようなフェイスカバーは普及していないので、襟ぐりがファンデーションなどで汚れていたりすることもあります。購入前に確認を。
結婚式への参列やお子さんの学校行事、ハリラヤ明けに増えるオープンハウスの招待にも重宝するバジュ・クルン。マレーシアで暮らす中で、1着持っていても損はないアイテムです。
お店が混雑するセールのピークは、ラマダンの直前から前半の期間です。この時期はマレー系の人達で店内が大賑わいとなり、特に平日の夕方や週末はゆっくりお買い物をするのは難しくなります。
ハリラヤ初日~3日間あたりはバジュクルン専門店はほとんどお休みになります。モール内の特設売り場も閉まることが多いので、逃したくないならハリラヤ前日までに購入するのがおすすめです。
男性用は比較的ギリギリまで種類も豊富なので、夫婦やカップルでカラーやテイストをそろえたいという場合は、女性用を先に調達し、それに合わせて、サイズ&カラーが豊富な男性用を探すのが効率的ですよ。
マレーシアを愛して25年。バックパッカーで世界を旅する中で訪れたマレーシアに魅了され、以降、頻繁に通うようになる。その後2016年にイスラムに改宗し、2018年にマレー系マレーシア男性と国際結婚。2019年からマレーシア生活をスタート。
ナオコさんのお買い物ツアーは、テイストの異なる2~4カ所のお店を回りながら、着こなしや選ぶときの注意点などをアドバイスしてくれるのが醍醐味。初心者が安心して購入できると評判です。詳しくはナオコさんのWebページをチェック!
【リンク】malaysiacinta.net
今回は、SOGO Kuala LumpurからMasjid Jamekに続く大通りを中心に4店訪問。価格帯は目安です。
フォーマルでシンプルなデザインのセレクション多数。
※価格帯:100-300リンギ前後(別途メンバー価格有)
可愛らしい花柄からソンケットを使ったゴージャスなデザインまで幅広く扱う。 大人と同じデザインでキッズ用を展開。
※価格帯:100-200リンギ前後
「バジュ・クバヤ」や、「ドバイ・アバヤ」と呼ばれるデザインが充実。
※価格帯 70-170リンギ前後
インド綿を使ったムスリム用の衣類を展開。
※価格帯:80-150リンギ前後