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スパークリング日本酒“AWA SAKE”  クアラルンプールで商談会開催

スパークリング日本酒“AWA SAKE” クアラルンプールで商談会開催

2023.12.07 イベントレポート

“AWA SAKE”(スパークリング日本酒)を醸造する日本各地の日本酒の蔵元と、マレーシアの輸入業者や飲食関係事業者との商談会が、11月21日、クアラルンプールで行われた。日本の国税庁が一般社団法人awa酒協会と連携して開催し、20蔵以上がAWA SAKEを出品した。

awa酒協会が日本以外で商談会を実施するのは、今回が初めて。同会の永井則吉代表理事(永井酒造社長)は、「商談会は確実に手応えがあった。アジアは若年人口が増えている。

米食文化があることから、日本酒との親和性も高い。コメから出来たawaを、非常に新しいものとしてセンセーショナルに伝えていけると考えている」と意欲を示した。

awa酒協会は、厳選された米と米こうじ、水だけを使い、二次発酵による自然な発泡を有するなど、高度な醸造技術と厳格な品質基準をクリアした銘柄だけを「AWA SAKE」と認定している。

21日夜には、在マレーシア日本国大使公邸にて、宮城県の「浦霞」を新たにAWA SAKEに認定するセレモニーも行われた。宮城県の浦霞醸造元(株式会社佐浦)の佐浦弘一社長兼マーケティング本部長は、「浦霞らしいスパークリング日本酒とは何かを考え、完成には試行錯誤を繰り返してきた。

最終的に、60年近く前に弊社で発酵しているもろみから採取した酵母を使った。口当たりがソフトで、日本酒らしいスパークリングという評価をいただいている。商談会や認定をきっかけに、よりPRにも力を入れていきたい」と意気込んだ。

日本の財務省貿易統計によると、2022年の日本からマレーシアへの日本酒輸出額は、前年比1.87倍の6億2,568万円を記録。富裕層・中間層の所得拡大を背景に、需要が急拡大している。一方で、マレーシアのアルコール市場における日本酒のマーケットシェアはわずか1%未満に留まっている。

商談会にはワイン業界から参加者が多かったこともあり、関係者は「市場開拓の余地が大きい。AWA SAKEは日本食だけではなく、洋食、中華、マレー料理など油が多い食事にもあう。ワインの市場に追いつき、追い越せるよう頑張っていきたい」と話していた。

永井代表理事(左)からAWA SAKE認定証を受け取った佐浦社長

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