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KLでも起きてしまった「物資の爆買い」
KLでも起きてしまった「物資の爆買い」
2020.03.16
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3月16日夜、ムヒディン新首相が新型コロナウイルスへの対応について、テレビ演説を通じて国民への呼びかけを行ないました。
多くの国民がこの日、「首相から声明が出されること」を事前に知っていたことから、午後早めの時間帯からあちこちのスーパーではすでに「爆買い」が始まっていました。人々曰く「外出禁止令だろう」とか「街の封鎖が始まる」とか、さまざまな憶測が飛んでいたようです。
ところがフタを開けてみたら、「行動の制限に関する指針を発表」あるいは「国民へ働きかけ」といったニュアンスでの格好での発表となり、どちらかといえば腰砕けな感じを持ったほどでした。それでもいくつかのマスコミが「Lockdown(封鎖)」と書いていたのが目につきました。
さて、マレーシアに住む日本人は今後どうするべきでしょうか? 物資買い込みについては、「きょう(3/17)の方が忙しくなりそうだ」とスーパーの店員が諦めているくらいですから、しばらくの混乱はやむを得ないと思います。すでに早朝からクアラルンプール市内の主要なハイパーマート周辺は渋滞が起き、カートいっぱいに物を買う人も少なくないようです。「こういう混乱に巻き込まれるのも嫌」という人はしばし、首相が言うところの「食料も基本的生活物資も十分ある」という言葉を信じますか……。
ちなみに「買い占め騒動」が先に起きたマレーシアの宗主国であるイギリスのスーパーで「棚から何が消えたか」を調べてみたら、トイレットペーパーと消毒液の次に売り切れたのは「パスタ」でした。次いで、食用油、お米、保存が効く牛乳、缶詰など。意外だったのは、解熱剤と風邪薬が一斉に消え、あわせて体温計もなくなったのが目につきました。
マレーシアでは、カップ麺やインスタント麺が買い占めターゲットになることは明確ですし、袋菓子やロックアイスなども品薄になりそうな気がします。
日本人を含む外国人の入国がとりあえず3月末まで禁止となります。外国人の出国は認められるようですが、マレーシア人の出入国が禁止となりましたので、フライトの減便により「帰国のチケット」が入手難になるかもしれません……。
向こう2週間、平穏に過ごせることを祈りたいものです。
(写真は16日午後、モントキアラにて=Mタウン撮影)
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