「JUST STAY AT HOME！」外出すると即、捕まる？

　マレーシア全土に、新型コロナウイルス感染拡大の懸念から「活動制限令」が出てから、３月20日朝でまる2日が過ぎました。ムヒディン首相が「JUST STAY AT HOME！」と国民に訴えているにもかかわらず、制限初日の18日の遵守率はざっくり６～７割だったそうです。 　地方の屋台街では、「テイクアウト」で買った食事を目の前にある椅子とテーブルを使って食べる姿も普通に見られたようです。一部では、役所の人たちがメガホンなどを使ってこうした「のんびり屋台でご飯を食べる人々」を追い出すという一コマもあったと聞きます。
　さて、19日はあちこちで「外出すると捕まるかも？」という声を聞きました。 　デマなのか本当なのか判らぬまま、大事な用事があるのに外出をやむなく取り止めた人もいたのではないでしょうか？日本人の生活者が多いKLのモントキアラでも検問があったそうですから穏やかではありません。 　地元メディアがアップしている動画を通じて伝えられる警察当局の検問の様子を見ると、今回の制限令は「完全なロックダウン（封鎖）」ではないので、「買い物と称してあちこちドライブする人が結構いる」ということらしいのです。 　そこで警察は検問を通じて「出かける理由」を尋ね、やんわりと意味のない外出をやめさせるという戦術に出ているといいます。「数人で車に乗るのは緊急時以外許さない」とのこと。 　一方で「市民が過激な行動に出たら、逮捕も辞さない」としており、実際に19日にはクダ州で数人がまとまってお祈りをしていた男性らが、警察による解散命令を無視したため拘束された人も出ました。
　そんな中、「パニック買い」はかなり収まったようです。パスタやコメなど、主食類は依然として品薄ですが、野菜など生鮮品がスーパーの棚に並ぶようになり、かなりの安心感が高まっているようですね。普通に暮らす分に必要な物資は若干の欠品はあるものの「当面なんとかなりそう」な状況ではないでしょうか？
　マハティール前首相も目下、自宅で「自主隔離」中とか。退屈かも知れませんが、しばらくは「じっとしている」しかなさそうですね。
（写真は星洲日報ウェブの動画より）