クダ州クラスター感染の張本人に禁固刑-2020/08/14

クダ州下級裁判所は８月13日、同州で起きたシバガンガクラスターの原因を作ったレストラン経営者に対して禁固５カ月と罰金１万２０００リンギの判決を下した。
判決を受けたのは、ナポー地区でインド料理店を経営していたネザール・サブール被告（57）。インドから帰国した翌日の７月14日、規定されている自宅隔離を行わず、銀行や政府系事務所４カ所を訪問。その後はレストランを再開し、来店者の記録も取らずに飲食物を複数の顧客に提供していた。裁判長はこうした罪状から、異例の禁固刑に処した。
同被告は帰国直後のＰＣＲ検査では陰性だったが、同月29日に陽性と判明。このレストランの周辺住民の間で次々と感染が広がった。同月31日にはハリラヤ・ハジ（犠牲祭）の連休に入り、人々の往来があったため、ウイルスはペルリス州とペナン州にも拡散し、ペルリス州では２村に対し「厳重に強化された活動制限令（ＴＥＭＣＯ）」に基づく封鎖措置が現在も取られている。また、13日までに、被告が原因で感染した人は45人に上っている。 　 イスマイル・サブリ上級相兼国防相は13日の会見で改めてこの被告を批判。「回復のための活動制限令（ＲＭＣＯ）」で違反者が相次いでいることから、さらなるクラスター感染も憂慮していると述べた。
なお、被告が運営するレストランはすでに営業許可が剥奪されている。