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北半球の冬到来で感染者増加に懸念=保健省-2020/09/03
北半球の冬到来で感染者増加に懸念=保健省-2020/09/03
2020.09.03
コロナ
保健省のノール・ヒシャム事務次官(衛生総監)は9月1日、北半球が11月以降に冬に入るため、マレーシアへの帰国者を通じた国内の新型コロナウイルス感染者数増加に懸念を示した。
同事務次官は「通常、冬には気管支系の患者が多くなるため、欧米や東南アジアで新型コロナの感染者の新たな波が来るだろう」との見通しを示した。このため、帰国者や外国人入国者を含めて厳しく検査するうえ、国境管理を引き続き厳重にする必要があるとし、各国の感染状況を注視していくと述べた。
同事務次官はまた、「毎日の新規感染者数は減少傾向になっているものの、感染予防対策は怠ってはならない」とも呼びかけた。
さらに、同事務次官はマレーシア国内での基本再生産数(R0)が1・0に上がったことを明らかにした。7月22日には1・37だったが、8月上旬には0・58まで低下。8月26日時点では0・74だったが、再び上がった格好だ。 基本再生産数は患者1人が何人に感染を広げる可能性があるかを示す数値。感染症では1・0以下だと「終息する方向に向かう」、1・0だと「突発的な流行は起きず、終息もしない」。1・0以上だと「感染拡大の恐れがある」という基準がある。
感染者の隔離や封鎖措置などは感染の抑制につながるが、基本再生産数が上がるとこういった措置も効果が薄くなり、さらなる措置の必要性に迫られる。
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