中国、コロナワクチンを最優先で提供へ=2020/10/15

クアラルンプールを訪問した中国の王毅外相は10月13日、共同声明のなかで新型コロナウイルスの中国製ワクチンが開発に成功した場合にはマレーシアに優先的に提供する考えを示した。
マレーシアのヒシャムディン外相との会談後に発表された共同声明では、新型コロナウイルスのパンデミック後の協力に関する覚書（ＭＯＵ）を作成し、政府高官レベル委員会を設立することでも合意した。経済や社会、科学分野でも協力関係を進めるとしている。
王毅外相は記者会見で、「早ければ11月には一般市民が利用できるワクチンの準備が整う可能性がある」と述べた。
王毅外相と13日にオンラインで会談したムヒディン首相は同日、ワクチンは年末にも供給される可能性があるとの見通しを示した。首相はまた、マレーシアが中国製ワクチンの最初の供給先となるとも語った。
一方、ヒシャムディン外相は、記者会見で中国がマレーシア産パーム油１７０万トンを２０２３年までに購入すると明らかにしている。