EMCOの発令を各地に連発、感染者の激増で-2020/10/23

イスマイル・サブリ上級相兼国防相は10月22日、経済活動が制限される「強化された活動制限令（ＥＭＣＯ）」を複数地点に導入、延長する旨を発表した。新規発令と延長を行い、激増する新型コロナウイルス感染の抑え込みを目指す。 　 マレー半島にある刑務所９カ所に現在発令されているＥＭＣＯを延長した。延長期間は10月22日から11月４日まで。ペルリス州とクダ州にある刑務所各１カ所とペラ州の刑務所３カ所はそれぞれ刑務所周辺も含めてＥＭＣＯの対象地区となり封鎖されている。 　 また、セランゴール州ではスンガイ・ブロやカジャンの刑務所４カ所についてもＥＭＣＯの期限が延長された。
同相はこれらの刑務所では、サバ州タワウ刑務所での感染者を発端にウイルスが拡散したとの認識を示している。 　 さらに、感染者の増加が収まらないサバ州では24日から新たにラハッド・ダトゥ郡の２カ所（アンジュン・トゥドゥとフェルダ・サハバットの各地区）をＥＭＣＯの一環で封鎖措置を取る。期限は11月６日まで。 　 同州スンプルナ郡の６村、クナ郡の１村も24日から11月６日までＥＭＣＯを延長するとしている。 　 これらのＥＭＣＯ地区内における経済活動は停止されるが、同相は「雑貨屋は午前６時から午後６時まで営業できる」と発言。当局はＥＭＣＯの発令地域で特定の食料や物品を配給するが、幼児がいる自宅ではおむつなども必要になるため、雑貨屋の営業を許可したと説明。ただ、標準運用手順（ＳＯＰ）は徹底して順守するよう強く求めた。