
【速報】首都圏などで13日からMCOの発令を発表=首相-2021/01/11
ムヒディン首相は1月11日、5州3地区で13日から2週間の「活動制限令(MCO)」を導入すると発表した。5州はペナン、スランゴール、マラッカ、ジョホール、サバの各州で、3地区は連邦直轄区のクアラルンプール、プトラジャヤ、ラブアン島。
「条件付き活動制限令(CMCO)」をパハン、ペラ、ヌゲリ・スンビラン、クダ、トレンガヌ、クランタンの6州。「回復のための活動制限令(RMCO)」はペルリスとサラワク州に導入する。
いずれも期間は1月26日まで。
また、首相が発言した主な内容は次の通り。
■日常関連
ー結婚式や集会、ヒンドゥー教祭り「タイプーサン」を含む社会活動の禁止
ー州の間の移動は一切禁じられる。MCO地域内の地区間の移動も禁止
ーMCO地域内での外出は1世帯2人まで買い物のみに制限。半径10キロ以内まで認める。
ーMCO地域内の飲食店は営業可能だが、持ち帰りのみ。店内の飲食は禁止。
ースーパーマーケットなどの食料販売の店の営業は許可する。
ー13日午前0時から検問を各所に設置
■経済活動
ー許可される経済活動は不可欠経済セクターである5つのセクターのみ(製造、建設、サービス、貿易・配送、農業)
ー会社のマネージメントクラスの従業員は30%までオフィスでの勤務を認め、残りは在宅勤務とする。
ー非不可欠経済セクターは在宅勤務とする。
ー詳細の稼働可能な業種については通産省(MITI)がのちに発表する。
■その他
ーSPMなどを受ける生徒や学生はSOPの順守を条件に学校への通学を認める。
ーMCO地区内での宗教施設の開館は認めるが、5人のみ入館可能。それ以外の地区ではSOPに準拠した人数とすること。
ー精神衛生を保つため、世帯のみのメンバーでジョギングなどはできるが2人未満で2メートル以上離れること。サイクリングはグループは禁じ、1人で十分行える。
■ワクチンについて
ーワクチンの治験の第3段階目を1月21日から全国9つの病院で開始。3000人が参加する予定。
ー英国製剤会社ファイザーのワクチンは2月末から接種を開始。ワクチンの接種は国民の60~70%が必要。現在40%までカバーできるが、最終的には2650万人(80%以上)分のワクチンを確保したい。
首相は感染者が増加していることに憂慮。国民一人ひとりの協力が不可欠として標準運用手順(SOP)の徹底した順守を求めた。