新型コロナの重症者激増　医療崩壊の危機か-2021/01/20

保健省のノール・ヒシャム事務次官（衛生総監）は１月19日、新型コロナウィルスの重症者数が昨年２月末に発生した第２波時の５倍に達していることを明らかにした。
同省では感染の度合いに応じて５段階に分けている。重症者はカテゴリー４と５に分類されている。
国立病院に入院する重症者の割合は、昨年の第２波時は感染者数全体の３％にとどまっていた。しかし、現在は15％を占める。重症者は人工呼吸器を備え付けた集中治療室での治療となるが、さらに増えた場合は集中治療室が足りなくなる可能性があり、同事務次官は憂慮を示した。また、重症者の死亡者数も増加しているという。
中症者であるカテゴリー３を含めると全体の20％が入院の必要があり、さらに感染者数が増加すると医療崩壊の危機に陥る可能性がある。
同日の記者会見で同事務次官はまた、現在の感染者数増加のペースでは３月第３週までに１日あたり８０００人に達するとの見通しも示した。