
シンガポールとの相互グリーンレーン 再開めど立たず-2021/05/11
保健省のノール・ヒシャム事務次官(衛生総監)は5月10日、商用・公務目的でシンガポールから入国できる「相互グリーン・レーン(RGL)」を「停止する」と発表した。今月にも再開する方向で両国政府は協議していたが、今後の再開のめども見通せなくなった。
同事務次官は「シンガポール側で南アフリカ、英国、ブラジル、インドの変異株が確認されたため」と説明した。
RGLは新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、今年2月1日に3カ月をめどに停止するとシンガポール政府が発表。マレーシア側は再開を待ち望み、今月初めにヒシャムディン外相が同国を訪問したときにも再開に向けて話し合われた。
一方、同国から定期通勤アレンジメント(PCA)を通じての渡航者は13日から14日間の隔離を義務付けるとも発表した。PCAで入国する人はマレーシア投資開発庁(MIDA)が国境で設置した「ワン・ストップ・センター(OSC)」を利用して入国することが求められる。