政府は5月11日、全国の活動制限令(MCO)の標準運用手順(SOP)を発表した。
■移動について
・州や地区の移動は禁止する。
・自家用車、タクシー、配車サービスの車の乗車人数は運転手を含めて3人まで。医療機関での診察、食べ物など日常必需品の買い物に限り認める。居住地区内に医療機関がない場合、自宅から最も近い別地区への移動は可能。
・通勤時で車を移動する場合は自宅と会社の往復のみ認める。車の乗車人数は定員に沿うこと。
・国際的な試験に関わるインターナショナルスクールや駐在員の学校の生徒のみが、国際的な試験機関が定めた試験スケジュールに沿って試験を受けるために出席することが可能。
・州を越えて離れて夫婦が住んでいる場合は警察の許可を得て会うために移動することができる。
・ワンストップ・イニシアティブ・センターの承認を受けた短期商用訪問者の移動は警察の許可を得た上で可能。
・ワクチン接種のために州や地区を越える移動は認められるが、「MySejahtera」やSMSでの予約の詳細を検問時に提示すること。
■店舗関連
・屋台も含む飲食店は午前6時から午後10時までの営業。持ち帰り、ドライブスルー、デリバリーのみ認め、店内での飲食は許可しない。
・雑貨屋とスーパーは午前6時から午前0時まで営業を認める。
・薬局、ペットショップ、コインランドリー、眼鏡店、洗車ショップ、理髪店は午前6時から午前10時までの営業。コインランドリーではSOPを順守するため、係員を配置すること。
・ガソリンスタンドは午前6時から午後10時まで。高速道路沿いは24時間営業可。
・ラマダンバザールは禁止。
・夜市は午後4時から午後10時までで、警備員を置くこと。
・卸売市場は午前0時から午前6時および午前11時から午後4時まで。
注意:ホットスポット識別早期警報システム(HIDE)で挙げられた施設や活動、プログラムの所有者は消毒や顧客のSOPの順守を管理し、保健省のリスク評価で保健担当官から指示があった場合は施設の閉鎖を実施する。
■公衆衛生
・店舗の出入口では人の間隔が1メートルを下回らないようにする。
・施設の入口には「MySejahtera」のQRコードを掲示することまたは入店記録用のノートを用意すること。店員は必ず登録したことを確認すること。
・施設に入る際は顧客が必ず消毒液を使用して入館するようにする。
・商業施設に入館する際は入口で「MySejahtera」の登録をすることが求められ、施設内の各店舗ではする必要はない。
・各店舗内では半径1メートルの人との間隔を確保できるよう人数制限をする。
・各店舗は一度に入店できる制限人数を掲示すること。番号札を使って管理することが望ましい。
・各施設内の換気が十分に行われていること。
・商業施設や店舗では「MySejahtera」で「低リスク」(プロフィール内の名前の下に記載)の顧客のみの入店を認める。
・緊急時や教育関連以外で12歳未満の子どもは公共施設や公共の場所に入ってはならない。
・その他、マスクの着用や体温測定、手の消毒などは従来と同じ。
・管理職の出勤人数は全体の30%にまで抑える。
・人混みができている公共の場所でのマスクの着用は義務付けられるが、以下の場合はは除外される。
-宿泊施設の一室で家族のみがいる場合
-一人で職場にいる場合
-屋外のスポーツ及びレクリエーション活動を行う場合
-自家用車で一人及び家族のみが乗車している場合
-他人がいない屋内外の公共の場所
-他人がいない公共の場所で飲食をする場合(レストランまたは飲食店を除く)
■会議
・外部の者が参加しない官民の対面式の会議は認められる。
・会議のメンバーは同じ敷地、事務所、建物からの者のみで、州や地区を越えた者は参加してはならない。
・ビデオ形式の会議が望ましい。
■宗教関連
・モスクや礼拝所での礼拝は認めるが、1000人以上を収容できるモスクやスラウでは50人まで、1000人以下のところは20人までの礼拝者の参加人数を認める。
・教会など非イスラム教の宗教施設での活動は認めるが、条件に沿うこと。
・宗教局とモスクでの結婚の儀式は認めるが、州当局が定める人数にすること。
・国家登記局での非イスラム教徒の婚姻届は認めるものの、参加人数は同局が定める条件に従うこと。
■その他
・空港と港の運行は認める。
・交通公共機関の運行は認める。
・教育省および高等教育省管轄の学校は5月12日から6月7日までは休校とする。
・学校での対面式の授業については別途通知があるまで禁止する。
・漁業、プランテーション、農業、フードサプライチェーンに関与するすべてのセクターの稼働は認める。
・自給自足の魚釣りは認める。
・幼稚園など育児施設の営業は認める。育児施設への車での送り迎えも認めるが、人数は定員内にすること。
・障がい者や高齢者、女性向けのリハビリセンターの運営は認める。
・屋外での非接触型スポーツは認める。ジョギングやサイクリング、エクササイズは公共の場で人の間隔が最低1・5メートルをあけること。
・スポーツ大会の主催は一部に制限し、無観客とする。
・音楽やコンサート、討論会など収録活動は無観客で、最低限の人数のみで認める。
・クリエイティブコンテンツの開発活動として、アニメ音楽の制作、スタジオで制作されたドラマやドキュメンタリーの撮影は認める。
・ドライブイン式映画館の営業は認める。
・現在行われているサービストレーニングについては実施できるが、Camp Based Training方式で研修エリアで行うこと。
・セミナー、ワークショップ、コース、研修についてはオンライン方式で許可される。
・自動車教習所や飛行訓練センター、海上訓練センターは運輸省のSOPをもとに営業を認める。
■禁止事項
・パブやバーのほか、スパやリフレクソロジー、ペディキュア・マニキュアのサービス。
・官民主催の公式非公式の式典。
・動物園、ファーム、水族館、ネイチャーパーク、博物館、図書館、文化センター、テーマパーク、映画館、家族向け娯楽センター、屋内プレイグラウンド、家族向けカラオケ。
・結婚式や誕生日会、同窓会などの集まり。セミナーや研修、展示会などで集まる場合も同様。
・ホテルのラウンジでのパフォーマンス、屋内外でのライブなどのパフォーマンス。
・地方自治体が運営する公園以外のスポーツやレクリエーション施設。
・スポーツやレクリ-エーションでスタジアムなどに観客や支持者として参加すること。
・人と接触する可能性のあるスポーツ活動。マラソンやトライアスロン、ファン・ラン、ファン・ライドを含む。
・マレーシア人の海外への観光。マレーシアに入国する外国人観光客が含まれる国内観光。
・その他、人との間隔が確保できない特定の場所に多くの人が参加することができる一切の活動。
注意:
順番についてはわかりやすくするため、原文の順番通りにはなっていないところがあります。
原文は
国家安全保障協議会のサイトを参照のこと。