ウイルス変異株5種　すでに全国に蔓延＝保健省-2021/06/02

保健省は6月1日、ソーシャル・メディア上でウイルスの変異株がすべての州から発見されている統計を発表した。同省は「すでに全国に蔓延している可能性は否定できない」との見解を示した。
5月31日現在の統計によると、発見された全5種の変異株件数は119件。南アフリカ由来の変異株（B.1.351）が全変異株の中で最多の89件だった。ラブアン島とサバ州以外の州と地域ですべて見つかっている。最も多いのがスランゴール州の34件。
次にフィリピン由来の変異株(P.3)が12件で、サラワク州のみで検出されている。
英国由来（B.1.1.7）のは9件で、最も感染力が強いとされているインド由来(B.1.617)のは6件で、スランゴール州が3件、クアラルンプール、ラブアン島、ジョホール州で各1件ずつ発見されている。このほか、ナイジェリア由来の変異株もクアラルンプールで2件、サラワク州で1件見つかっている。
マレーシア国内では新型コロナウイルスの感染者が激増。変異株の感染力が強く、若者の感染者も増えていると同省は指摘している。2重マスクをして感染防止するよう強く求めている。