デルタ変異株　15秒以内に人に感染＝保健省-2021/07/16

保健省のノール・ヒシャム事務次官（衛生総監）は7月15日、インドのデルタ変異株が15秒以内に人に感染する可能性があるとの見解を示した。これまでのウイルスの2倍の感染力があるとしている。
これまでは感染者と15分間または1メートル以内の距離で密接に接触した場合に感染するとされてきた。これまでの通常のウイルスの感染力の実効再生産数（アールノート）は2・5～3・0程度であったが、デルタ変異株は5・0～8・0。つまり、1人の感染者が5～8人に感染させる威力をもっていると説明した。また、感染時間が早くなっているのは「デルタ変異株は空気感染のため」とも付け加えた。
このため、マスクの着用や「フィジカル・ディスタンシング」の確保、人混みの回避といった公衆衛生上の習慣を徹底する必要があると強調した。
保健省が14日発表した各州の変異株発見一覧では南アフリカのベータ株が最も多く195件。うち47件がスランゴール州で発見されている。デルタ株は67件で、最多はラブアン島の14件で、パハン州10件、スランゴール州7件などとなっている。