新規感染者数　10月末まで増加の見通し-2021/08/07

保健省のヒシャムシャー・モハマド衛生副総監は8月6日、全国の新規感染者数が10月末にワクチン接種率が80％に達するまで増加するとの悲観的な見通しを示した。
サラワク州やラブアン島ではワクチン接種率が高いために新規感染者数が減り、集中治療室（ICU）に入る重症者数や死亡者数も大幅に減っていると指摘した。そのうえで、「首都圏で接種率を高めれば、感染者数の減少が見込まれるだろう」と説明した。
同衛生副総監はまた、「感染者数の減少には時間がかかるかもしれないが、重要なのは重症者数や死亡者数が減ること」と強調した。
現在の新規感染者数の激増原因はデルタ変異株によるものとの認識も示した。8月に入って科学技術・イノベーション省と大学7校の研究所からなるコンソーシアムを設立したことも同衛生副総監は明らかにし、「変異株のゲノム解析数を増やせる」との期待感も示した。