搬送中の死亡者の91％　新型コロナ感染を知らず-2022/03/04

カイリ・ジャマルディン保健相は3月3日、医療機関に搬送中に新型コロナウイルスが原因で亡くなった人のうち91％が感染事実を知らずに息を引き取っていることを明らかにした。2月5日から21日までの113人の症例を調査した結果わかった。
ほとんどのケースでは検死の結果で家族らも感染を知ることが多いとも同相は指摘。新型コロナウイルスの死亡者の遺族の50％以上が「症状は軽い」と思い込み、救急車を呼んだときにはすでに手遅れの状態がほとんどだったという。
このため、高熱や咳などがある高齢者をもつ家族に対し何らかの症状が出た場合は即座に最寄りの医療機関に連絡するよう呼びかけた。
国内での新型コロナウイルスによる死亡者数は2月以降、増加傾向にある。3日に発表された最新のデータでは110人が新たに死亡。うち62人が72時間以内に亡くなった人数で、残りが72時間以上を経過した数字。検死の結果は数週間かかることもあるという。