国内経済、アジア通貨危機後よりも回復は早い=専門家
2020.04.15 コロナ マクロ金融専門家のホー・ケピン氏は4月15日、「マレーシアの国内経済は、新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けているが、1998年のアジア通貨危機後よりも回復は早いだろう」との見方を示した。
同氏は、1998年のときは金融だけでなく、海外からの政府負債問題や政治危機などもあり、現在の状況と比べると5倍以上の衝撃があったと説明した。
しかし、中小企業が内需依存型で、銀行の体力も強いため、国内経済の回復は早いはずだと述べた。
また、小売業調査会社リテール・グループ・マレーシア(RGM)が発表した第1四半期(1~3月)の小売業成長率は前年同期比18.8%減と予測。第2四半期以降は徐々に回復し、第3と第4四半期はそれぞれ2.3%、3.3%増となるとしている。ただ、通年では前年比で5.5%減と予測しているが、ホー氏は「第3と第4四半期は予測と同じような動きになるだろう」と楽観的な見方を示した。