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**週末の読み物** 今年のGDPマイナス3・1%=世銀予測-2020/06/28

**週末の読み物** 今年のGDPマイナス3・1%=世銀予測-2020/06/28

2020.06.28 経済・現地企業
世界銀行は6月25日、今年のマレーシアの国民総生産(GDP)はマイナス3・1%に落ち込むとの見通しを示した。毎年発表される経済報告書『マレーシア経済モニター』のなかで指摘した。    上半期の経済活動の停滞が大きく影響したと説明。各世帯の支出や事業投資は徐々に回復しつつあるものの、不確実性が高いため、今年いっぱいは支出が抑えられた状態が続くとしている。
世銀の首席エコノミストであるリチャード・レコード氏は、マレーシアはさまざまなセクターで国内外の需要バランスを良好に保っていることや危機に対するマクロ経済にも積極的に対応、公共衛生に効果的に対応していることを取り上げ、「経済構造が多様で、財政の回復力もある」と指摘し、「この嵐を他国よりもうまく切り抜けられるだろう」との見通しを示した。   また、マレーシアは「弱者へのセーフティーネットがあるが十分でなく、多くが恩恵を受けていない」と指摘。失業者や低所得者層を守るため、社会的な保護制度を整備する必要があるとした。
同報告書では新型コロナウイルスのパンデミックが終息する2021年通年のマレーシアのGDP伸び率は6・9%とも予測した。2019年は通年で4・3%の伸びを見せたとしている。
◾️マイナス3・8%と予測=IMF
一方、国際通貨基金(IMF)はこのほど発表した『2020年世界経済見通し更新版』をでマレーシアの今年の国民総生産(GDP)をマイナス3・8%と予測した。4月時点の予測値だったマイナス2・7%をさらに下方修正した格好となった。
2021年GDPの通年予測は6・3%のプラス成長としたものの、4月時点の予測値より下げている。
なお、世界全体の今年のGDPの伸びはマイナス4・9%で、4月の予測値の3%よりも1・9%下方修正している。IMFはこれについて、「新型コロナウイルスのパンデミックの影響が大きく、特に低所得者層への悪影響が深刻だ」と指摘。1990年代から極貧層を減らす努力が無に帰す危険にさらされているともしている。
今年の日本のGDPは通年でマイナス5・8%、一方2021年は2・4%のプラスに転じると予測している。
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