ホームマレーシアニュースサイムダービー、人手不足で受刑者などを雇用も-2020/09/12
サイムダービー、人手不足で受刑者などを雇用も-2020/09/12

サイムダービー、人手不足で受刑者などを雇用も-2020/09/12

2020.09.12 経済・現地企業
パーム油プランテーション大手のサイムダービー・プランテーション社は、人手不足の解消のため、服役中の受刑者やリハビリセンターに収容されている麻薬中毒者などの雇い入れを進めている。
同社のレナカ・ラマチャンドラン最高財務責任者(CFO)によると、現在労働者の不足数は約2500人。「現在いる外国人労働者の契約期間が終わると5000~6000人の人手不足に陥る」と指摘。新たに雇用契約を結ばない外国人も多いという。   政府は外国人労働者(出稼ぎ者)の就業先として、建設業、農業、プランテーションの3セクターのみに制限する方針を打ち出した。しかし、8月に多方面から批判を浴びてこれを撤回。ただ、人的資源省は撤回時に「マレーシア人の雇用を最優先にするよう」と促した。しかし、同CFOは「マレーシア人にとってプランテーションでの仕事は魅力ではない」とし、新規雇用もままならない。このため、受刑者らの手を期待する方向に舵を切っている。
一方、人手不足によるパームの実の品質を懸念する。収穫専門の人手が今後も減る恐れがあり、「特にサラワク州でのパームの実の品質は確実に下がる」(同CFO)という。現在いる一般社員を再教育して収穫に当たらせているが、これまでの従事者よりも時間がかかっている。収穫は10日から12日に1回行っていたが、現在は15日に1回になっており、今後会社全体の収益にも影響する可能性がある。    同社はマレーシアにプランテーション123カ所をもち、インドネシア(65カ所)やパプア・ニューギニア(48カ所)でも展開している。
Tweet Share
7月の失業率4.7% 前月より改善-2020/09/12
ドリアン生産量、10年以内に44万トンに-2020/09/14

Mtown公式SNSをフォロー

関連メディア