ホームマレーシアニュース前年同期比で2・7%のマイナス成長 第3四半期のGDP-2020/11/20
前年同期比で2・7%のマイナス成長 第3四半期のGDP-2020/11/20

前年同期比で2・7%のマイナス成長 第3四半期のGDP-2020/11/20

2020.11.20 経済・現地企業
中銀のバンクネガラ(BNM)が発表した2020年第3四半期(7~9月)の国内総生産(GDP)は前年同期比で2・7%のマイナス成長となった。第2四半期はマイナス17・1%の大幅下落とアジア通貨危機以降で最低を記録したが、これと比べると政府の新型コロナウイルス対策が緩和されたことにより下げ幅が縮小している。
GDPを産業別でみると、製造業が第2四半期のマイナス18・3%から3・3%のプラスとなった。マレーシアの主力輸出産業である電気・電子(E&E)の回復が後押しとなっている。一方、建設がマイナス12・4%、鉱業がマイナス6・8%、サービスがマイナス4%といずれも振るわないが、2けたの大幅減だった第2四半期と比べれば下げ幅が縮小。改善の兆しが見えている。
支出別でみると、個人消費がマイナス2・1%に、民間投資がマイナス9・3%にそれぞれ改善。政府支出は新型コロナウイルスの感染防止対策に基づく補助金拡大などを受け、第2四半期と比べプラス6・9%に拡大。公共投資はマイナス18・6%に改善した。
モノとサービスの輸出は第2四半期のマイナス21・7%からマイナス4・7%に改善。輸入もマイナス19・7%からマイナス7・8%に改善している。
第3四半期のGDP成長率を第2四半期と比べると、18・2%のプラスと大幅に増えている。
なお中銀は今回、2020年通期のGDP成長率について、これまでの予測であるマイナス3・5~マイナス5・5%に収まるとの考えを改めて述べた。
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