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4月の製造業PMI、再び50を上回る

2022.05.06 経済・現地企業
5月5日に発表された2022年4月のS&Pグローバル・マレーシア製造業購買担当者景気指数(PMI、季節調整済み)は、51.6に上昇した。3月の49.6から景気判断の分岐点となる50を上回ったことで、製造業での健全性が再び改善したことを示している。
製造業PMIが4月に拡大傾向に振れたことで、国内総生産(GDP)が引き続き拡大していることを表しているが、S&Pグローバルは各企業に行った調査から「サプライチェーンの問題が依然として続いており、成長が再び抑制されていることが示唆される」と述べている。
今回のPMI上昇は、8年ぶりの高水準に達した「新規受注」の急激な回復によってもたらされたもの。多くの企業が「顧客の信頼感の高まりが国内外市場での需要を押し上げた」と反応している。
同時に、「新規輸出の売上高」も、わずかではあるが3カ月ぶりに50を越えた。
S&Pグローバル・チーフ・ビジネス・エコノミストのクリス・ウィリアムソンは、「4月は製造業の需要が急増し、国内外での販売改善が相まって、製造業各社は過去8年間で最も強い新規受注の流入があったと回答している」と述べた。一方で「労働力、そして部品の供給力の両方に生じている供給不足は、依然として景気回復に向けての大きな逆風であり、メーカーとそのサプライヤーは引き続き買い手の需要を満たすことができず、その結果、価格上昇の圧力が持続している」と述べている。
サプライチェーンの遅延に対する懸念は、上海などでロックダウンが続いている中国での操業停止、ウクライナ危機によってさらに高まり、先行きに対する企業の楽観的な見方を後退させる要因となっている。この結果が将来の生産高に対する「企業の景況感」は、昨年8月以来の低水準に落ち込んだ。
これについて、S&Pグローバルは「製造業は需要回復の兆しを見せているが、新規注文に対応するための増産努力は、依然として供給不足で頓挫しており、これが今後数カ月のインフレにさらなる圧力をかけると思われる」と指摘している。
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