第1四半期の失業率 4.1%に改善
2022.05.12 経済・現地企業マレーシア統計局は5月10日、2022年第1四半期の失業率が前期比0.2ポイント減の4.1%に改善したと発表した。
第1四半期の失業者数は2万3100人減少し、67万1200人となった。
積極的に就職活動をしていた失業者数は全体の88.3%を占め、前期比で0.3%増加した。
一方、第1四半期の労働力人口は1625万人で、前期比で0.7%拡大。労働力率(LFPR)も同比で0.3%上昇して69%となった。これはパンデミックとなった2020年第1四半期以降で最高値を記録した。
また、経済の雇用創出能力を示す雇用人口比率は、0.5ポイント増の66.2%を記録した。
経済学者は今後のマレーシアの労働市場の回復に楽観視している。UOBのエコノミストであるジュリア・ゴー氏らは「労働市場は8カ月連続で改善しており、今年は持続的に回復していくだろう」とコメント。
ただ、国際的な不確実性はまだあることからパンデミック以前の水準に完全に回復する可能性はまだ低いとの見方も示している。