マレーシア第1四半期GDP、5%増
2022.05.15 経済・現地企業中央銀行のバンク・ネガラ・マレーシアが5月13日発表した第1四半期(1~3月)の国内総生産(GDP)は前年比5%増加した。
成長率は前期の3.6%から拡大。市場予想の4%も上回った。
コロナ禍の関連規制解除により景気回復が持続、ビジネス需要が堅調なことに加え、4月から外国との往来が再開したことにより、経済成長はさらに加速するとみられる。
第1四半期のGDP押し上げは主にサービス業と製造業が貢献、特に自動車や半導体の生産が好調だった。
中銀のノール・シャムシャー総裁は記者会見で、「ウクライナ危機の予想に織り込み済み」とした上で、2022年の成長は国内外の需要拡大に後押しされるとの認識を示した。
一方、下振れリスクとして、ウクライナ危機に加え、中国の上海などでの大規模ロックダウン(都市封鎖)、長期化するサプライチェーン混乱などがあるとしている。ただし、リセッション(景気後退)のリスクについては否定した。
中銀は今回、22年の成長率見通しを5.3~6.2%に据え置いた。
中銀は11日、予想外の金利引き上げを行なっている。