経済回復の軌道に乗るまでGST導入せず

財務省は6月8日、マレーシアの経済回復がしっかりと軌道に乗るまで物品サービス税（GST）の再導入はしないと明言した。同省のジョハン・マフムド財務副次官が述べた。
副次官は「GSTの再導入については何も決定していない」とし、さらに他の新しい税についても経済が回復するまでは導入するつもりはないとも語った。ただ、国の財政状態を強固にするため、GSTの再導入については検討視野に入っていることも明らかにした。
GSTは2015年4月1日に6％の税率で導入されたが、政権交代後の2018年9月1日に廃止された。
副次官は「マレーシア政府は穏やかな財政再建に取り組んでおり、歳入の強化だけでなく、再出の効率化も重要」と指摘。新しい税金だけではなく、既存の税体系も改善する必要があるとも述べた。