中銀、来週にも利上げか=インフレ抑制目指し
2022.06.30 経済・現地企業中銀のバンク・ネガラ・マレーシア(BNM)が来週7月6日の金融政策会合(MPC)で25bpsの利上げに踏み切るとの予想が取り沙汰されている。
UOB(大華銀行)のアナリストは、「2022年下半期に入ると、世界的な商品価格の上昇、通貨安、国内需要の回復の中で、政府が価格統制を徐々に調整するため、CPIはさらに加速する」と指摘。
経済に逆風が続き、政府が他の価格統制品目に対する補助金をさらに調整した場合、第3四半期(7~9月)のある時点で5.0%を突破するとの見方を示す。
なお、同社アナリストの通年CPIは現在3.0%だが、これを上回る可能性も高まっている。
通年のCPI予想は2.2~3.2%となっているが、これに上昇リスクを与える可能性がある。
エネルギー価格の上昇、原材料や労働力不足につられて、財やサービスの値上がりを引き起こす「セカンド・ラウンド・エフェクト(二次的効果)」の兆候、継続する国内回復、世界金融市場の最新動向を考慮すると、BNMが7月6日だけでなく、9月8日のMPCでもさらに25bpsの利上げに踏み切る余地があると考えられている。
仮に予想通り、2度の利上げが行われた場合、2022年末時点の政策金利は2.50%に達することになる。