5G構築のDNBへの出資、各社が「均等」で合意
2022.07.02 経済・現地企業5G導入に関して政府との間で何カ月に渡る調整に巻き込まれていた通信事業者は、2022年6月30日の期日を前に、ついに同国の5Gネットワーク・インフラ構築を担当する国営企業デジタル・ナショナル(DNB)との間で合意に達した。
ムサ通信・マルチメディア相は、「すべてが計画通りに進んでいる」と話しており、この契約に関する発表は7月8日に行われる予定であると述べた。
マレーシアの通信会社9社は、DNBに対し、合計70%の均等出資のオファーを受け入れる期限を6月30日までとしていた。しかし、残念なことに、この数カ月間、上位4社の通信事業者は、DNBや政府全般に対して要求を突きつけ、一進一退を繰り返し、和解を拒み続けてきた。
通称ビッグ4 とされるセルコム・アクシアタ(Celcom Axiata)、Digi.Com、マクシス(Maxis)、U モバイルは、国が提案する少数株主ではなく、51%の過半数株式の取得を要求していた。これは、DNBが提案した卸売価格が高すぎるという不満があるためだ。ビッグ4各社は「自分たちで5Gサービスを展開した方が効果的」と考えていた経緯もある。
しかし、政府はこれら各社の要求に屈することなく、現在では「誰もが賛成している」と同大臣は述べている。ただ「具体的に何社の通信事業者が交渉し、合意したのか」という質問に対し、大臣は特定の事業者の名前を挙げずに6社と回答した。
また、各社が合意した出資比率については、均等に配分される予定であると述べた。