コタキナバル空港の移転計画 調査を開始へ
2022.07.04 経済・現地企業 サバ州政府はコタキナバル国際空港(KKIA)を将来的に移転させたい考えだ。同州政府の投資部門であるカザナ・サバ公社(QBS)は6月30日、移転計画の事前予備調査のため、不動産開発のブルジャヤ・ランドと覚書に調印した。
移転先として候補に挙がっているのはキマニス地区。現在の空港から南に50キロほどいったところで、車で所要時間約1時間。
QBSのアフマド・リザル最高経営責任者(CEO)によると、計画の提案は10年前から持ち上がっていた。KKIAは、限られた土地と私有地に囲まれた場所であるうえ、市街地に近いことからターミナルビルや滑走路、その他の施設の拡張などが難しい。
また、「空港が近くにあることで規制があるため、近接の地区は開発を遅らせるリスク要因のひとつとなっている」ともCEOは説明。キマニス地区に移転させた場合、ターミナルビルを複数建てることができ、滑走路も2本以上が敷設できるとも語った。
ただ、今回の覚書はあくまで調査のみで、最終決定する前に関係者全員の合意を得る必要があるという。