財務相 今年のGDP伸び率5.3~6.3%
2022.08.16 マレーシアニューストゥンク・ザフルル財務相は8月15日、マレーシアの今年の国民総生産(GDP)の伸び率が5.3%~6.3%に達するとの見通しを示した。マレーシアの財政赤字は2022年に6%にとどまる見込みとも述べた。
同相は「この成長率に達成することを非常に楽観している」と述べた。その理由として国内の経済活動の再開に伴い、民間消費にけん引され、上半期の経済が軌道に乗っているためで、第3四半期はさらに加速するだろうとも説明した。第2四半期のGDPは6月の輸出入額ともに過去最高を記録しており、8.9%に拡大していた。
ただ、来年の経済見通しは厳しいものなるとも指摘。世界経済の減速懸念、中国の成長の足踏み、米国連邦準備制度の積極的な金融引き締めなどによるもの。特に「ゼロコロナ」を堅持している中国はマレーシアとの間でサプライチェーンに混乱を来たしているとも話した。