8月の製造業PMI、50をわずかに上回る

S&Pグローバル・マレーシアが発表した2022年8月の製造業購買担当者景気指数（PMI、季節調整済み）は、7月の50.6から50.3に低下した。景況改善・悪化の分岐点となる50を引き続き上回っているものの、製造業界の健全性の改善が緩やかになったことを示している。
この数値は、第2四半期までの持続的な上昇に続き、第3四半期末にかけて製造業の生産と国内総生産（GDP）の伸びが徐々に鈍化していることを示す。
S&Pグローバルのクリス・ウィリアムソン・チーフ・ビジネスエコノミストは「マレーシアの製造業は、8月に過去11カ月間で10回目の業況改善を示したが、原材料や労働力の不足、価格上昇、特に海外からの弱い需要からの圧力を明らかに受けている」と指摘する。「輸出需要の減少にもかかわらず、8月の新規受注はわずかに増加し、これは9月の生産増に反映される」とも見方を示す。