10月の製造業PMI、9月より低下
2022.11.06 経済・現地企業S&Pグローバルが発表した、2022年10月のマレーシア製造業購買担当者景気指数(PMI、季節調整済み)は48.7となり、9月の49.1から低下した。景気の分水嶺となる50.0を下回る結果となった。この数値は過去1年間で最低となる。
製造業における世界的な市況の低迷と需要の鈍化を示唆している。ただ、内需拡大を背景にマレーシアの経済成長の勢いは持続すると予想。対外貿易データは減速懸念をものともせず、堅調に推移している。
製造業各社は、現在の需要動向を反映するために生産量を減らし、在庫保有量や投入資材の購入量も下方修正の最中にあるという。一方、10月の販売価格の上昇率は過去2年間で最も低く、インフレ圧力は引き続き緩和されている。製造業の景況感は引き続き楽観的で、過去の平均とほぼ一致している設備稼働率は依然高く、受注残は5ヵ月連続で減少した。
今回の数字から、今年のマレーシアのGDP成長率は前年比で5%増程度となる見込みだ。