タイへの高速鉄道「実行可能性調査は進行中」-2021/10/10

マレーシア国内をめぐる高速鉄道計画のうち、クアラルンプールとシンガポールを結ぶ路線はプロジェクトの中止が決まったが、タイ・バンコクへの路線については依然として「実行可能性調査」が行われているのだという。経済問題担当のムスタパ・モハメド首相府相が下院議会の質疑にそのように述べた。
バンコクへの高速鉄道路線は2016年、タイとマレーシア両国が計画への研究に向け合意している。しかしマレーシアが一旦、シンガポールとを結ぶ高速鉄道について先行して準備を進めたため、タイ方面行きについては棚上げになっていたという。
同首相府相はまた、「シンガポールまでを繋ぐ計画は破談となったが、クアラルンプール～ジョホール・バル間の実行可能性調査は閣議には上げてないものの、既にまとめられた状態にある」と明らかにした。ただし、今回の答弁では具体的な着工などのタイムラインは一切言及されなかった模様だ。