マレーシア人の８割以上「オフィスに戻りたい」-2021/11/30

世界的な不動産アドバイザーのサヴィルズ（Savills）の調査結果によると、マレーシアのオフィスワーカーの81％が「オフィスに戻りたい」と回答しているという。
サヴィルズでは、オフィスで働く人々の意見を調査するために、英国やその他のヨーロッパ諸国で10年以上にわたり「What Workers Want」調査を実施している。
「What Workers Want - Malaysia」と題するこの調査によると、マレーシアでは当面の間、在宅ワークをしながら時々出社する「ハイブリッド・ワークモデル」が主流になるとみられる。しかし、回答者の90％以上は創造性やコラボレーション、仕事の目標達成、キャリアアップの達成などは、オフィスで仕事してこそ満たされると考えていることがわかった。
サヴィルズ・マレーシアで調査を担当したフォン・キーン・ファ氏によると、「ほとんどのオフィスワーカーは、オフィスに行くことが心身の健康に役立ち、仕事や個人的な成長の支えになると考えており、オフィスに戻ることに抵抗はないだろう」との見方を示している。
生産性に関する調査結果によると、マレーシアのオフィスワーカーは、「自宅で仕事をしてもオフィスで仕事をしても生産性は変わらない」と考えており、「自宅の方が生産性が高い」と考えている欧州・中東・アフリカでの調査結果とは対照的な結果となった。
サヴィルズは今回の結果について、「多くのマレーシア人は、プロフェッショナルとしての成長や共同作業のために、物理的なオフィスが重要な役割を果たしていると考えている」と指摘している。