11月の製造業PMI、前月からわずかに上昇-2021/12/06

ビジネス情報の分析を手掛ける英IHSマークイットが12月1日発表した、2021年11月のマレーシア製造業購買担当者指数（PMI）は、52.3ポイントとなり、10月の52.2からわずかに上昇、2カ月連続で景気判断の分岐点となる50を超えた。
これは、マレーシア経済が新型コロナウイルス感染の波から回復したことを受けて、生産高が2カ月連続で増加、4月以降で最高に達した。
抑制策が緩和される中、新規受注高も7カ月ぶりの高水準となった。一方、輸出は引き続き低調に推移しているが、減少幅はこれまでで最少となっている。
一方、雇用水準は3月以来で最大となった。これは主に、企業が受注に応えるため、増員を行なったため。追加の生産能力を必要としたため。
仕入れにかかる投入価格については、原材料価格上昇や運賃上昇などにより、5月以来の急激なペースで値上がりした。一方、出荷価格は7ヵ月ぶりの高水準に加速した。
今後の先行きについては、国内外のパンデミック規制が解除され、生産や販売が回復するとの期待感から、企業信頼感は高まっている。