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東海岸鉄道、ついにルートとコストが確定-2021/12/06
東海岸鉄道、ついにルートとコストが確定-2021/12/06
2021.12.06
経済・現地企業
クランタン州コタバルと首都圏を結ぶ東海岸鉄道(ECRL)について、スランゴール州が同鉄道の州内敷設を承認したことで、ルートが確定した。併せて建設費は502億7000万リンギとすることで決定した。ウィー・カーション運輸相が12月2日、明らかにした。
ECRLは2017年に着工、クランタン州コタバルと首都圏を結ぶ鉄道路線。線路は標準軌を採用し、列車は時速160キロで走る。今回のスランゴール州政府によるルート決定を受け、の59本のトンネル(全長61km)と高架区間全長127kmを含む665kmのECRL路線の建設が最終的に確定されるという。
なお、敷設に当たってはマレーシア・レール・リンク(MRL) が事業体となり、建設は中国交通建設股〓有限公司 (CCCC)が手がける。
2018年の政権交代時に一旦、工事が止まったが、2019年に再開したものの、コスト削減のためのルート変更が検討され、一時はヌゲリ・スンビラン州を通るルートが有力となっていた。現在、クアラルンプールから東海岸へ鉄道を使って行くには、一旦ジョホール州に行って乗り換える必要があるが、ECRLが開通すると直接首都圏と東海岸が結ばれ、大きな経済的効果が見込まれている。
ECRLの工事区間でスランゴール州を通る「セクションC」は、メンタカブからゴンバックまでのセクションC1と、ゴンバック~セレンダ~ポートクランまでのセクションC2で構成される。
コストの計算に当たっては、2台の最新式トンネル掘削機(TBM)を使用した16.39kmのゲンティン・ツイン・トンネルと、発破と掘削による14.10kmのセレンダ・トンネルの建設工事を考慮。また、旅客用電車および機関車、貨物サービス用の貨車の購入費用も含まれるという。
東南アジアの標準軌による鉄道をめぐっては、かねて中国がラオス~タイ~マレーシア~シンガポール間を結ぶ直通ルートの開拓に意欲を見せている。
さる12月2日には、中国国内への電車、貨物列車の直接乗り入れが可能な「中国ラオス鉄道」がラオスの首都・ビエンチャンとラオス・中国国境間に開通。中国の巨大インフラ構想「一帯一路」の一大プロジェクトとして大きな一歩を踏み出した。
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