12月の製造業PMI、3カ月連続で拡大-2022/01/06

ビジネス情報の分析を手掛ける英IHSマークイットが12月1日発表した、2021年12月のマレーシア製造業購買担当者指数（PMI）は、52.8ポイントとなり、11月の52.3から上昇、3カ月連続で景気判断の分岐点となる50を超えた。
昨年第4四半期の平均パフォーマンスは、2012年の調査開始以来、最も高いものとなった。コロナ禍からの回復が顕著となっている状況を示している。
12月のデータでは、生産高は3ヵ月連続で増加した。増加ペースは緩やかなものの、4月以降で最高となったの速さでした。調査企業各社は、「コロナ規制の緩和による需要増が増加の要因である」と回答している。生産高と新規受注がいずれも増加し、伸びは8ヵ月ぶりの高水準となった。
IHSマークイットは、「企業各社は、顧客信頼度の向上が国内外市場での需要を押し上げた」とした上で「米国と中国の需要増が海外からの新規受注をわずかに増加させたため、12月の新規輸出売上は分岐点の50以上の水準に戻った」と指摘している。
IHS MarkitのエコノミストUsamah Bhatti氏は、「コロナ規制のさらなる緩和がマレーシアの製造業が直面していた圧力を緩和し、12月に向けた経済成長にさらなる勢いを与えている」と述べている。