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第4四半期GDP、3.6%のプラスに-2022/02/12

第4四半期GDP、3.6%のプラスに-2022/02/12

2022.02.12 経済・現地企業
中央銀行のバンク・ネガラ・マレーシア(BNM)は2月11日、2021年第4四半期(10~12月)の国内総生産(GDP)が前年同期比3.6%の拡大となったと発表した。コロナ抑制策の緩和により経済活動が再開したことで4.5%縮小となった第3四半期からプラスに転じている。
今回の結果についてBNMは「マレーシア経済は、世界経済の継続的な拡大と民間部門の支出増に伴い、回復基調を維持するものと見込まれる」とコメントしている。
経済活動の復興は、労働市場の回復に加え、継続的な政府支援に後押しされた。加えて、世界的な回復が続く中、堅調な外需が成長をさらに押し上げている。
供給面では、サービス業と製造業が牽引し、すべての経済セクターで成長率の改善を記録。一方、支出面では、主に家計消費と貿易活動の改善により成長が促進された。
前期比(季節調整済み)では、6.6%の大幅増加となり、2021年第3四半期の3.6%マイナス成長と比べこちらもプラスに転じている。
なお通年のGDP成長率は第4四半期の好転により、3.1%のプラスとなった。失業率は4.6%に改善している。
BNMは2022年国内経済について「世界需要の継続的な拡大や、労働市場の改善と継続的な政策支援による民間部門の支出増に支えられ、回復基調が続く」と予想。また、「民間・公共部門ともに大規模な投資プロジェクトの継続により成長を支える」と分析している。
BNMのノール・シャムシャー総裁は、「マレーシアは、世界経済と貿易活動の拡大から引き続き恩恵が受けられる良いポジションにいる」と指摘。「新型コロナウイルス対策ブースターワクチン接種プログラム、5歳以上の子どもへの接種の加速と、医療システムの十分な能力が相まって、国内の経済活動を改善し、回復の勢いを強める」との予測を立てている。しかしながら、主にコロナ禍を取り巻く展開は依然として国内外にかかわらず「リスクのバランスは依然として下向きに傾いている」と懸念を示している。
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