自動車保険料に弾力価格制を7月から導入
2017.05.08 経済・現地企業中央銀行バンク・ヌガラ・マレーシアは4月21日、7月1日から自動車保険(総合、第三者賠償責任、自動車火災と盗難を含む)に弾力価格制を導入することを発表した。これまで保険料は固定額となっているが、弾力価格制で自動車運転手の事故歴など複数の要因を考慮し、保険会社が各被保険者の保険料を決定することができるようになる。
同行の説明によると、新価格制度で保険料の決定要因となるのは、自動車の車種や排気量、安全性や使用年度、駐車場所(その場所が治安上安全かどうかも考慮される)、運転手の年齢、交通違反件数や事故件数。これら要因に応じて保険会社は保険料を決める。保険料請求が一定期間なければ、最大55%の引き下げ額も可能になる。
マレーシアでは交通事故が頻繁に起き、政府は交通違反取締の新システムを導入するなどして交通事故防止策を講じている。保険料の弾力価格制の導入で、運転手の交通マナーの認識を向上させて、事故件数を大幅に減らしたい政府の意向もある。(Mtown)